WordPressのテーマを作成する際、面倒なfunctions.phpやheader.php、footer.phpなどを作らずにサクッとテーマを認識させたい場合があります。
そんな時にはとりあえず以下の方法で2つのファイルを作成すれば、WordPressがテーマとして認識してくれます。
WordPressの最小テーマ構成
テーマ構成に最低限必要となるファイルは以下の2つのみです。
- index.php
- style.css
functions.phpいらないの?
実はfunctions.phpも必要ありません。functions.phpはテーマファイルの重要な核として有名ですが、WordPressがテーマとして認識するだけなら作成しなくて良いのです。
ただし、大抵のテーマでは多くのスクリプトを記載していく必要があるので、最終的には作成することになると思います。
index.php
index.phpは空でも構いませんが、これから開発しようとしているテーマのHTMLを直で書いてしまってもOKです。
通常ではheader.phpやfooter.phpを作成するかと思いますが、全てindex.phpに入れてしまえばテーマとして認識してくれます。
header.phpやfooter.phpへの分割は、必要になったタイミングで行っていく方が開発の立ち上がりが早いです。
最初から分割する事になれている場合はこの限りではありませんが、テーマ作成初心者は必要最低限のファイルを作成しておいて、そこから必要なファイルを足していく方が分かりやすいかと思います。
style.css
style.cssはWordPressがテーマ名などを認識するための重要なファイルです。テーマ名や作成者、ライセンスなどの情報をこのファイルに記載します。
書式は以下のように決まっています。
/*
Theme Name: テーマの名前(必須)
Author: 作者の名前
Description: テーマの説明
Version: テーマのバージョン
License: テーマのライセンス
License URI: テーマのライセンスのURI
Text Domain: テキストドメイン
*/
最低限必要なものはテーマの名前であるTheme Name:の行です。
ただし、利便性やテーマチェックなどの兼ね合いから、上記の項目は全て記載することが推奨されています。
上記の項目以外にもTheme URL(テーマのサイトURI)やTags(テーマの特徴を表すタグ(カンマ区切り/オプション))などが記載できます。
その他の項目はCodexに記載がありますのでテーマ作成の際には目を通しておきましょう。
SASSでsytle.cssを書き出したい場合はコメントを消されないように注意する
sassで開発している場合はコメントを消されない圧縮方式に設定するか、コメントの開始を /*! とすることで、コンパイル時にコメントを残すことが可能です。
/*!
Theme Name: テーマの名前(必須)
*/
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